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大腸ポリープ切除

大腸ポリープ悪性の場合ある?

大腸ポリープには、腫瘍とポリープがあります。腫瘍であるポリープは、腺腫とがんに分類できますが、患者様のほとんどは腺腫と報告されています。良性腫瘍ですが、時間経過とともに大腸がんを発症する可能性があるため、注意しておく必要があります。なお、大腸ポリープは直腸とS状結腸辺り、盲腸辺りに生じやすいといわれています。

大腸ポリープの症状

ポリープのサイズや発生箇所によって、症状が異なります。ポリープのサイズが小さい場合は、症状がなかなか出現しません。サイズが大きくなると血便を生じやすいとされています。ただし、肛門付近は水分が少なく、硬い便が通過する度にダメージを受けるため、肛門に近い箇所に発生した場合は、ポリープや隆起が小さくても血便を生じやすくなります。また、小腸に近い箇所は、水分が豊富で柔らかい便が通るため、ポリープや隆起が大きい場合でも、症状が出現しにくいとされています。大腸ポリープを放置すると、がん化しやすいため、適切な処置を行うようにしましょう。

大腸ポリープの切除

大腸カメラ検査中にポリープが見つかった際は、その場でポリープを切除していきます。大腸ポリープ切除は日帰りにて行う手術のため、切除当日にご帰宅していただけます。約10日間は運動や出張、旅行、お湯につかるなど血行促進するような行為は術後出血のリスクがあがるため控えていただいております。なお、食事については、1週間程度注意していただくことがあるほか、ポリープのサイズや個数によっては、入院が必要になるケースもあります。必要に応じて、高度医療機関をご紹介いたします。

大腸ポリープ切除方法

内視鏡スコープの先端からスネアを取り出して、ポリープに引っかけます。確定診断を行うために、採取したポリープを病理検査で詳しく調べていきます。

ポリペクトミー

大腸ポリープの切除の中で、よく行われる術式になります。スネアをポリープに引っかけて、周波の高い電流を流していきます。出血を止める作用がありますが、熱が奥深くまで通電すると、切除してから数日間は出血や穴が開く可能性があります。

コールドポリペクトミー

当クリニックの大腸ポリープの切除の中で、よく行われる術式になります。ポリープにスネアを引っかけて、締めつけることで切除を行います。出血を生じやすいですが、しばらくするとおさまりますのでご安心ください。出血状態によっては、クリップを用いて止血を行います。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

平たいポリープは、スネアを引っかけることが難しいとされています。生理食塩水を奥深くに入れて、ポリープを持ち上げてスネアを引っかけていきます。周波の高い電流を流すことで、完全に焼き切ることが可能です。

大腸ポリープを切除後の食事制限は?

検査当日は、胃腸に優しい食べ物を摂取しましょう。白粥や素うどん、豆腐、ゼリー、ヨーグルト、プリンなどを摂取されることを推奨しています。検査の翌日から、徐々に普段の食事を摂っていただき、1週間程度は刺激物を避けるようにしましょう。ただし、検査後に出血や腹痛を生じている場合は、速やかに当クリニックまでご相談ください。

大腸ポリープ切除された後の食事以外に注意すること

運動

血圧上昇や腹圧上昇は、運動を行うことで起こりやすくなります。また、稀に、ポリープ切除術によって傷口から出血することがあります。ポリープのサイズや術式により異なりますが、切除してから10日程度は激しい運動を避けましょう。

出張、旅行

ポリープ切除後は、遠方への移動を避けましょう。出血を生じた際に、すぐに止血の対応ができないため、事前にスケジュール調整を行いましょう。ポリープのサイズや術式によって異なりますが、切除してから10日程度は遠方への移動を避けましょう。

入浴

サウナや長時間湯船に浸かると、血圧が上昇して血液循環が良くなります。術後しばらくは、シャワー程度にとどめておきましょう。

抗血栓薬を服用されている場合は、大腸カメラ検査を受ける前に、一旦服用を休んでいただきます。再び服用されるタイミングについては、医師の指示に従いましょう。

出血

大腸ポリープ切除終了後、10日程度は便の状態を確認していただきます。少量の血便であれば問題ありませんが、大量の出血を生じている際は、早急に止血処置を行う必要があります。大腸カメラ検査にて止血処置を行うことができます。気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

大腸ポリープ切除保険いくらもらえる?

保険会社や契約状況によって異なりますが、入院保険や生命保険に加入されている場合、手術給付金を受けられる対象になるかもしれません。申請には、保険会社が指定されている書類に、医師の記入が必要になります。当クリニックでは、診療費以外に診断書作成料金を頂戴しています。書類の作成には、お時間がかかりますので、ご了承ください。申請対象者に該当するかは、加入されている保険会社に問い合わせてみましょう。