内視鏡内科とは

内視鏡のイメージ写真

体内にある様々な臓器の状態を調べるための医療機器のひとつに「内視鏡」があります。
先端にカメラのレンズ(小型撮像素子)や光源が付いており、このデータをモニターに映し出すことによって臓器の病変などを見つけることが出来るのです。
それだけでなく、組織の採取、病変部分の切除、止血(熱凝固、薬剤使用など)、砕石・採石、異物の摘出(鉗子で取り出す)なども行えますので、一般的な診療の中で広く用いられています。

内視鏡内科は、この内視鏡を活用して検査や治療を行う診療科です。
それぞれの臓器によって使用する機器が異なっておりますが、消化器領域では主に上部消化管汎用スコープ(上部消化管内視鏡検査(胃カメラ))、大腸用スコープ(下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ))が用いられています。

内視鏡による検査を行う際には、事前に飲食を控えるなど、幾つかの注意点があります。
そのため、内視鏡検査が実施する前に、詳細な検査内容や留意事項をご説明させていただきます。

当クリニックで行われる内視鏡検査

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ) 
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ) 
など

内視鏡検査のQ&A

内視鏡検査は痛くありませんか
痛みの感じ方は人それぞれです。しかし、口や鼻、肛門から医療器具を入れますので、何も感じないということはありません。
そのため、検査時には、挿入部分に麻酔をします。また、患者さまの要望などによって鎮静剤を使用することもあります。
内視鏡によって細菌に感染することはありませんか
日本消化器内視鏡技師会の消毒委員会が「内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン」を策定しており、これに基づいて洗浄・消毒が行われています。
すなわち、内視鏡は使用ごとに毎回洗浄・消毒します。
血液や組織が付着する処置具に関しては、使い捨ての物を使用したり、高温高圧の蒸気で滅菌処理するなど、必要な感染対策を講じておりますので、安心して検査をお受けください。
内視鏡検査による事故には何がありますか
内視鏡による事故は大きく分けて、「検査前の処置に伴う事故」と、「検査時の事故」があります。
前者には、検査前に用いる麻酔や鎮静剤に対するアレルギー反応、麻酔薬などが効きすぎることによる偶発的な事故などがあります。
検査時の事故としては、非常に稀ですが、内視鏡の挿入によって胃腸に穴が開いたり、出血を起こすことがあります。