- なぜお腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴るの?
- 心配いらないお腹の音(タイミング・原因)
- 注意したほうが良いお腹の音(症状)
- お腹がゴロゴロ鳴る大腸がん?
- お腹の音止める方法
- お腹を鳴らさないために(予防)
なぜお腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴るの?
腹鳴とは、お腹がゴロゴロ・ギュルギュルと鳴っている状態です。お腹が鳴るのは、蠕動運動が活発に働いていることが関係しています。胃や大腸には、水分を含んだガスや消化されたものがあって、腸の蠕動運動により移動が行われています。腸の中にある内容物を先へ送り届ける役割を担っているのが蠕動運動とされています。お腹のゴロゴロ・ギュルギュルには、心配する必要のないものと、受診の必要があるものがあります。
心配いらないお腹の音(タイミング・原因)
食事の後
食事の後は、食べたものを消化するため、胃の働きが良くなります。お腹が鳴ることが多くなります。
お腹が空いたとき
お腹が空いたときに、胃が強く収縮されることで、グゥーというような音が鳴ります。お腹の音がなるのは、空気や水分、食べ物の残りものなどが関係しています。おならが出やすい食べ物がありますので、確認しておかれることを推奨しています。
食べ物が原因となるケース
乳糖不耐症とは、乳製品を摂取したときに、乳糖を消化することが体質的にできない状態です。刺激物や冷たい飲食物を摂取した際にも、お腹が鳴りやすいといわれています。腸が刺激されて、腸の働きが良くなることが関係しています。
食事の後に横になると
食事の後に横になったり、仰向けになると、お腹が鳴ることがあるかもしれません。腸の働きが良くなることが関係しています。横になると体がリラックスした状態になります。
注意したほうが良いお腹の音(症状)
腹痛や便秘、下痢を生じる
過敏性腸症候群の疑いのある症状は、食事の後に腹痛やお腹の張るような感じがあったり、おならが増える、ストレスがある、胃腸の不快感、便秘、下痢などといわれています。排便した後に、症状が緩和されやすいです。
吐き気や嘔吐を生じる
食べ物から細菌感染すると、吐き気や嘔吐、食事の後にお腹が鳴ります。頻繁に嘔吐を生じている際は、脱水を起こすことがありますので、こまめに水分補給を行いましょう。
おならのにおいが気になってしまう
腸内環境が悪化して、悪玉菌が増えることにより、おならを生じます。おならのにおいが強くなったり、お腹が鳴る、これまでのおならとは異なるにおいを放つようになります。症状を改善するためには、腸内の細菌叢を整えることが有効とされています。
ストレスがたまっている
胃や腸と自律神経は、深い関わりがあります。自律神経は、疲労や精神的なストレス、身体的なストレス、不規則な生活習慣によってバランスが崩れることがあります。また、腸が緊張状態になるのは、突然お腹が鳴ったり、腹痛を生じることに対しての不安が関係している可能性があります。
お腹がゴロゴロ鳴る大腸がん?
「お腹がゴロゴロ鳴る」「おならが硫黄のにおいをする」などあると、大腸がんではないかと心配されるかもしれません。しかし、大腸がんの初期段階では、症状がほとんど出現することはありません。稀に上記のような症状を生じ、大腸がんを診断される方もいますが、大腸がんは進行に伴い様々な症状を生じるため、一時的にお腹の音やにおいが気になっただけであれば心配しなくて問題ありません。
なお、おならが硫黄のにおいをする場合は、卵や肉類などの動物性タンパク質を過剰に摂取されていることが考えられます。また、頻繁におならが出るようになるのは、イモ類などの食物繊維を過剰に摂取されていることが原因かもしれません。
腸の働きが良くなると、お腹が鳴りますので、正常に働いていることが分かります。ただし、過敏性腸症候群を発症すると、便秘や下痢などを生じやすいです。早期発見するためには、定期的に大腸カメラ検査を受けられることを推奨しています。
お腹の音止める方法
背筋を伸ばしましょう
お腹の中は、空洞になっているため、背筋を伸ばすことによって、空洞の面積が小さくなります。一時的になりますが、胃の働きをとめられる効果を期待できます。お腹が鳴りそうな際は、前かがみの体勢ではなくて、背筋を伸ばすように心がけましょう。
ジュースやお菓子を摂取しましょう
空腹の際は、20〜30分程度収縮運動が行われます。お菓子やジュースを摂取することにより、脳が空腹ではないと認識させることができます。ただし、一時的な錯覚であるといわれています。ミントのタブレットやミントティーは、胃の収縮運動を抑えられる効果を期待できます。集中力アップさせるために、会議前に摂取されることを推奨しています。
お腹を鳴らさないために(予防)
時間をかけて食事を摂りましょう
早食いは、同時に空気も飲み込んでしまうため、体の中にガスがたまりやすいです。お腹が鳴ったり、げっぷやおならを生じます。消化の働きを良くして、体の中にガスをためないためには、しっかりと噛んで時間をかけて食事を摂りましょう。
炭酸飲料を避けましょう
炭酸飲料は、お腹がいっぱいになるような感じがありますが、体の中にガスがたまりやすいです。胃に負担がかかるため、摂取量に気をつけましょう。胃が弱っていない場合は、お茶やコーヒーを飲むことで胃の働きを弱める効果を期待できます。
規則正しい食習慣を身につけましょう
1日3食を心がけましょう。間食は胃に負担がかかりやすいため、お腹が鳴っているからといって、間食を行わないように気をつけましょう。魚や肉類、豆類、チーズ、玄米などの低GI食品は、徐々に血糖値が上がるため、朝食に推奨しています。