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便がすっきり出ない

便がすっきり出ない?快便と便秘について

3日、もしくは4日間、排便がない場合は、便秘ではないかと心配されるかもしれません。2017年の慢性便秘症の定義では、「本来、体の外側に排出しなければならない糞便を、適量かつスムーズに排出できない状態」を便秘と診断することが示されています。腹圧をかけなくても、適量をスムーズに排便できることが大切とされています。なお、排便した後も、便が残っているような感じがある場合は、便秘の疑いがあります。放置すると悪化する可能性があります。気になる症状がありましたら、速やかに当クリニックまでご相談ください。

残便感にお悩みではないですか?

残便感とは、排便があるにもかかわらず、すっきりしない、お腹に違和感があるなど何らかの不調な症状のある状態です。便秘のひとつですが、排便はあるといった状態になります。残便感がある時には、便秘だけでなく過敏性腸症候群や大腸がんなど何らかの疾患が隠れていることもあります。残便感にお悩みの方もお気軽にご相談ください。

便がすっきり出ない原因

栄養バランスの偏った食事や食物繊維が不足している、食事量が少なくなると、便が残っているような感じがみられます。食物繊維が不足していると、適量の便を生成することが難しくなるため、腸の中に便がたまってしまいます。原因は、便を排出する筋肉が低下したり、便が硬かったり、便意を感じられないことが考えられています。便が残っているような感じがありましたら、お気軽にご相談ください。

水分不足

便に含まれる水分は、60〜80%程度といわれています。水分摂取量が少ないと便が硬くなりやすいです。経口によって摂取された水分は、小腸で8割程度、大腸で2割程度が吸収されます。脱水を生じることにより、大腸で水分が吸収される量が増えると、便の水分量が減ってしまいます。脱水以外にも、たくさん汗をかいてしまう方は注意していただく必要があります。体内の水分量が少なくなるため、こまめに水分補給を行いましょう。

便意の我慢

排便のリズムが整っていないと、便がすっきり出ないことがあります。便意を生じるのは、直腸に便が送り届けられて、腸壁が刺激を受けて脳に伝わるためです。脳から肛門に排便を促すように伝達されることで、排便の準備が整います。いきみによって、排便が促されます。便意を感じているにも関わらず、我慢すると便意がなくなることがあります。直腸にたまって硬い便を生じやすいです。普段から、排便のリズムを整えておきましょう。

筋力の衰え

便がすっきり出ない場合は、いきみや腹圧をかけることにより、排便が促されます。ただし、腹筋が衰えている場合は、排便時にスムーズに腹圧をかけることが難しくなります。肛門から便を排出するためには、ある程度の腹筋が必要になります。

便がすっきり出ない・下痢を繰り返す

便秘を繰り返したり、便がすっきり出ない、便が出たとしてもコロコロうんちの場合は、過敏性腸症候群や大腸がんの疑いがあります。大腸カメラ検査により、診断を行うことができます。当クリニックは、鎮静剤を用いた大腸カメラ検査を行っています。ウトウトと眠っているような感覚で、受けていただけます。患者様の身体への負担が軽減されるように心がけています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

過敏性腸症候群

腹痛や便秘、下痢などの自覚症状があるにも関わらず、腸に異常が見つかることはありません。大腸カメラ検査により、診断を行うことができます。

過敏性腸症候群

大腸がん

便秘と下痢を繰り返したり、お腹の張るような感じがある、腹痛、便が細くなる、血便を生じている場合は、大腸がんの疑いがあります。大腸カメラ検査により、診断を行うことができます。放置すると症状が悪化する可能性がありますので、早めにご相談ください。

快便になるには

スムーズに排便するためには、腸の中にたまった便に刺激を与える必要があります。食物繊維の摂取が有効とされています。食物繊維を多く含んでいるキャベツやゴボウ、オクラ、海藻などを推奨しています。腸の運動機能が活発に働いて、便をやわらかくします。排便を促す効果を期待できます。また、こまめに水分摂取したり、ビフィズス菌やオリゴ糖を含んだ食べ物を取り入れて、良好な腸内環境をキープさせましょう。